離乳食はお医者さんと相談してから
アトピー性皮膚炎の症状が出ている赤ちゃんは、みんなアレルギー体質を持っています。
そのため、食物にも敏感に反応し、食物アレルギーを起こす可能性があります。



離乳食の時期になったら、離乳食の与え方について、医師と相談しながらゆっくりと進めるのがよいでしょう。
また、アトピーによる湿疹の症状が悪化した時などは、あせって無理に新しい食物を試したりせず、医師と相談しながらゆっくりアトピー対策を進めてください。
でも、アトピーの赤ちゃんが、みんな食物アレルギーであるとは限りません。アトピーでも食物アレルギーの症状が出ない赤ちゃんもいます。
だから、食物アレルギーと診断され、医師の指示がある場合でなければ、保護者が勝手に食物を制限するのはやめましょう

栄養摂取がとても重要な時期の赤ちゃんにとって、勝手に食事を制限することは、赤ちゃんの発育を阻害してしまうことにつながるので、注意してください。
アトピー赤ちゃんの離乳食を始める時期
2歳くらいまでの赤ちゃんは、まだ腸の免疫機能が未熟なため、アレルギー反応を起こしやすいとされています。
さらにアトピーの症状をもっている赤ちゃんは腸粘膜も敏感なことが多いことがわかっています。
ですから、アトピーの症状が出ている赤ちゃんは、しっかり医師と相談をしながら、離乳食を始めるのがよいでしょう。
離乳食は少し遅くても問題ありません。
しっかり医師と相談し、赤ちゃんのアトピーの様子を見ながら、5ヶ月を過ぎた頃からゆっくり離乳食を始めるのがよいでしょう

離乳食の進め方
@初期 <<初めての食物は少量ずつ>>
離乳食の始め方は、基本的にアトピーではない赤ちゃんと同じです。
最初は1日1品、消化がよく、アレルゲンの心配が少ない食物を1/2さじ、または1さじから始めましょう。食事に問題がなければ、少しずつ量を増やします。

A中期 <<初めての食物は午前中に試しましょう>>
離乳食をはじめて7ヶ月くらいが目安になります。
中期になると、赤ちゃんが食べられる食物の幅が広がってきます

ただし、初めての食物を食べさせるときは、2回食のうちの1回目の午前食で試しましょう。
そうすれば、万が一何か症状が出たときも、すぐに医師の診断を受けられます。
B後期 <<バランスのいい食事をさせましょう>>
3回食の離乳食後期には、主食の穀類に加えて、肉や魚と野菜をバランスよくたべさせましょう。
ここで赤ちゃんの食事が偏ったものになってしまうと、アレルギー反応を起こしやすくなってしまいます。
ですから、なるべく食物の種類を豊富に取り入れた食事を心がけましょう。

C完了期 <<刺激物には注意しましょう>>
離乳食の完了期に近づいてきたら、少しずつ大人用のメニューに近づいてきます。
しかし、濃い味はアレルギー反応を起こす可能性もあり、禁物です

離乳食は、必ず大人のものより薄味にしましょう。
また、消化の悪い物や刺激の強い調味料はこの時期でも禁止

消化が良く、健康的な食物を少量ずついろいろ取り入れて、赤ちゃんの食事の幅を広げましょうね。
ゆっくりじっくり、食事から赤ちゃんの成長をサポートしていきましょう
