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汗疹(あせも)の特徴
■主な症状 赤いブツブツ、かゆみ
■発症しやすい月齢 新生児期〜
■発症しやすい季節 夏・冬
赤ちゃんの汗腺の出口が、汗やほこり、あかなどでふさがり、汗が皮膚の中で炎症を起こす病気が、汗疹(あせも)です。
あせもは、頭や額などの汚れやすい部分、首のまわりや手足のくびれ、わきのしたなどの汚れが溜まりやすい部分、背中やおしりなどの汗のたまりやすい部分に赤や白の小さなブツブツとなって発症し、かゆみを起こします。
赤ちゃんは、新陳代謝が激しいので汗をかきやすい体質です。
また、手足の関節が密着しており、汗腺の出口に汚れがたまりやすいので、あせもができやすいのです。
あせものかゆみから、赤ちゃんが皮膚をひっかき、黄色ブドウ球菌が感染して化膿することがあります。
これは、痛みを起こし発熱を伴うあせものよりと呼ばれるおできになります。
このあせものよりの症状が悪化すると、リンパ節が腫れることもあり要注意です。
あせものよりは、切開して膿を出して、抗菌薬入りの軟膏を塗って治療します。
あせもの範囲が広かったり、あせもがなかなか治らない、赤ちゃんがひどくかゆがる場合など、あせもの症状がひどいときは医師の診察を受けましょう。
あせもの予防と対策
暑い季節には、汗をかかないように適温のエアコンや通気性のいい衣類を選び、なるべく涼しい環境を整えてあげましょう。
夏にエアコンに頼りすぎるのはよくありませんが、あせもが出ているときは上手に活用するといいでしょう。
また、冬になると厚着をさせてしまったり、暖房の効かせすぎで汗をかいてあせもになるケースも多いので注意が必要です。
ですから暖房が効いた部屋ではなるべく薄着を心がけましょう。
暖房をかけるなら室温は20度前後、湿度は60%くらいが赤ちゃんには快適な環境です。
汗はこまめにふき取りましょう
赤ちゃんにとって汗をかくのはとても自然で大切なことです。
ですから汗をかいたときは、こまめにシャワーで洗い流したり、湿らせたタオルでやさしく汗をふき取ることが大切です。
また、汗をふいた後は、清潔な衣類に着替えさせてあげましょう。
暑いからといって裸に近い格好をさせるよりも、薄手で通気性・吸水性のいい綿100%素材の服で、汗を発散・吸収させるのがいいでしょう。
入浴するときは、あせもをガーゼでこすってはいけません。
よく泡立てた石けんを使って、やさしく洗ってあげましょう。
あせもをかきこわして悪化させないようにつめ切りも忘れずにしてください。
あせもはアトピー性皮膚炎を悪化させる原因にもなる病気です。
なかなか治らないときは医師の診断を受けましょう。