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アトピー性皮膚炎塗り薬の種類
アトピー性皮膚炎の塗り薬には、@軟膏 Aクリーム Bローション の3つの種類があります。
これらの薬は、塗ったときの伸びや塗り心地などに、それぞれ特徴があるので、薬を塗る部位やアトピーの症状などによって使い分ける必要があります。
なお、同じ名前で形状が違う薬がありますが、薬に含まれている薬用成分は同じです。
@軟膏
薬用成分に油分を加えてのばしたものです。長時間皮膚に定着しやすい特徴がありますので、部位や症状に関わらず、よく処方される薬です。油分を含んでいますので、少しベタつきますが、スムーズにのびる薬です。
Aクリーム
軟膏よりもサラリとしているので、赤ちゃんの体の汗をかきやすい部位や夏などの暑い季節に使うのに適した薬です。薬ののびもいいので、広い範囲に塗らなければならないときなどによく処方されます。
界面活性剤が含まれているので、ジュクジュクした湿疹に塗ると、症状が悪化することがあります。使用する際は、医師に使い方と塗る部位をしっかり確認しておきましょう。
Bローション
薬用成分を滅菌精製水などでのばした薬です。主に頭皮などの軟膏やクリームを塗りにくい部位用に処方されます。薬の効果の持続性はほかの2つよりも短めになります。
軟膏・クリーム系塗り薬の塗り方
@アトピー患部と塗る手を洗ってから薬を出す
薬を塗るママやパパの手をきれいに洗い、患部も洗うか拭いて、清潔な状態にします。
広範囲に塗るなら手の甲に、狭い範囲なら指の腹に薬をとります。雑菌が入るのを防ぐために、チューブの先は皮膚につかないように注意しましょう。
Aアトピー患部にやさしくすり込む
医師に指定された部位を確認して、薬用成分が浸透しやすいように、薬をやさしくすり込みます。ゴシゴシ強くこするのは、赤ちゃんの敏感肌への刺激となってしまい逆効果になるので注意してください。
また、いくつかの塗り薬が処方されている場合は、薬を塗る部位を間違いないように気をつけましょう。
Bちゃんと薬が塗れたかチェック
薬を塗り終わったら、患部にちゃんと薬が塗られているかどうかをチェックしましょう。光を当てると、角度によって薬を塗った部分が光るので、塗ってあるかどうかのチェックになります。
最後に薬を塗った自分の手を洗うのをお忘れなく。
ローション系塗り薬の使い方
@手を洗ってから指先にたらす
まず、薬を塗る手を洗い清潔にします。赤ちゃんのアトピー患部も洗ったり拭いたりして清潔にしておきましょう。
容器の口に手がつかないようにして、指先にローションを1、2滴たらして使いましょう。
アトピーの患部が頭皮の場合は、髪を洗った後に、髪をしっかり乾かしてから、薬を塗りましょう。
A患部を出す
間違って違う場所に薬を塗らないように、薬を塗る部位をしっかりと出します。
患部が頭皮のときは、まわりの髪に薬がつかないように、赤ちゃんのかみをしっかりわけて、アトピーの患部がある地肌を見えるようにします。
赤ちゃんの中には薬を塗るのをいやがる子もいるので、間違ったところに塗らないように注意しましょう。
B軽く押さえて薬をなじませる
患部を出したら、指先につけた薬を赤ちゃんのアトピー患部へつけていきます。赤ちゃんはじっとしていない場合もあるので、このときに患部以外のところへ薬が流れていかないように、指先で軽く押さえるようにしながら、薬を患部になじませていきましょう。
飲み薬の場合は
粉タイプの飲み薬は、服用直前に少量の水で溶かしてからスプーンを使って飲ませます。このときに、数滴の水で、薬を練って口の中に塗りつけると、うまく飲ませることができることがあります。
また、ヨーグルトなどの食べ物に混ぜて、一緒に飲み込ませるのもいいアイデアです。ただし、薬の中には、ある種類の食べ物と混ぜると、苦みを増すものがありますので注意が必要です。
食べ物や飲み物に混ぜて赤ちゃんに飲ませたいときは、事前に医師や薬剤師に確認しておくと安心です。
薬を食べ物に混ぜて食べさせるときに注意しなければならない点に、その食べ物を嫌いになってしまうことがあるということがあります。ですから、食べ物に薬を混ぜるときには、ミルクやおかゆなどの主食には混ぜないほうがいいでしょう。
また、温かい食べ物や飲み物も、成分が変化してしまう可能性があるので避けてください。