アトピーかどうかを調べるには
赤ちゃんは発疹などの皮膚のトラブルを起こしやすいので、アトピー性皮膚炎かどうかは、素人では判断できません。
ですから、湿疹が長引いたり、皮膚がただれてきたときは、必ず医師の診断を受けに行きましょう。アトピー性皮膚炎は皮膚科でも小児科でも判断できますので、早めに診てもらいましょう

お医者さんでは次のような順序でアトピー性皮膚炎かどうかを判断します。
1.問診
お医者さんでは、次のようなことを聞かれますので、医師に診てもらいに行く前に、メモなどをしておくと便利です

・症状がいつから始まり、体のどの部分に、どのように現れたか
・症状が出るまでにどのような病気にかかったか
・家族や血縁関係者にアレルギー体質の人がいるかどうか
2.診察
医師が赤ちゃんの全身の皮膚を見て、湿疹の出ている部分や症状の程度などを詳しく調べます。皮膚の疾患以外にも、気になる症状などが出ていないかどうかを調べます。
3.診断
湿疹が2ヶ月以上続いていることが診断基準の1つです。低年齢ではすぐに診断を下せないこともありますので、その後の経過をみたり、場合によっては、血液検査や皮膚テストを行ったりすることもあります。
アトピーの治療法 
アトピー性皮膚炎の症状と使う薬の例
@乾燥肌 ⇒ スキンケア外用薬
Aかゆみの強い湿疹 ⇒ ステロイド外用薬+スキンケア外用薬
Bジュクジュクした湿疹 ⇒ 抗生物質+ステロイド外用薬
Cたいせん化した湿疹 ⇒ 強めのステロイド外用薬+リント布やガーゼで覆う
アトピー性皮膚炎は、湿疹の状態や部位に合わせて、塗り薬などを使って症状を抑える治療をします。
ただし、最近ではステロイドの危険性や、ステロイド剤のアトピー治療利用への疑問などが言われていますので、ステロイドを使用する際は、ぜひその点への理解を持っておく必要があるでしょう

本サイトでは、アトピーQ&A <ステロイド・抗アレルギー・薬>で、ステロイド剤について説明を行っています。ぜひ参考にしてください

また、赤ちゃんの生活環境を清潔で快適なものにすることもとっても重要です

おうちの人ができる大切なケアなのでしっかりやりましょう

アトピーとの付き合い方
自分の赤ちゃんがアトピーに

そんなときには気を落とさず、じっくりとアトピーに向き合うことがとっても大切です。
アトピーにかかっている赤ちゃんが一番大変です。
以下の4項目に気をつけて、家族でしっかりサポートしましょうね

1.なんでも相談できる信頼できるお医者さんを見つけましょう
残念ながらアトピー性皮膚炎はすぐには治らないことが多い病気です。
だからこそ、家族や赤ちゃんと一緒になってアトピーに立ち向かってくれる医師を見つけることがとっても大切です。信頼できる医師との関係を築けば、いつでもなんでも相談することができて安心です

毎日変化する症状や薬の使用方法など、しっかりと説明してくれる、そんな信頼できるお医者さんを見つけてくださいね。
2.ホームケアを忘れずに
アトピー性皮膚炎の治療には、スキンケアを欠かさず行い、赤ちゃんの生活環境を清潔に保つなど、家族の地道な努力が必要です。
神経質になりすぎるのもよくないですが、赤ちゃんの症状に合ったケアの方法を医師としっかり相談して、じっくりとそれに取り組みましょう。
赤ちゃんの笑顔を想像しながら、地道に努力しましょうね

3.自分で勝手に判断しない
アトピー性皮膚炎は症状の変化が大きい病気です。
症状がよくなってきたから勝手に薬の使用を止めたり、医師の指示もないのに食事制限をするなど、素人の勝手な判断は症状を悪化させかねません。
治療は必ず医師の指示に従ってくださいね。
4.気長にアトピーと付き合いましょう
アトピー性皮膚炎は、治療すればすぐに治るという病気ではありません。
ただし、しっかりと医師の診断を受け、医師の指示通りに薬を使い、正しいホームケアを続けていれば、たいていの赤ちゃんは少しずつよくなっていきます。

アトピー性皮膚炎にあせりは禁物!
ゆっくり気長に治療を続けましょう。必ず症状は改善します。
